過払い金の手数料を比較！

過払い金請求の依頼にかかる手数料は、相談料・着手金・基本報酬・成功報酬・解決報酬金・減額報酬・裁判費用・その他費用の８つとなります。

この全ての手数料が発生するか？というと、それは事務所毎に異なります。成功報酬1本で行っている事務所もあれば、費用を細かく区分している事務所もあります。

相談料はほぼ全ての事務所で無料です。

各手数料用の仕組みと相場を、一つずつ確認してみましょう。

過払い金の相談をするための費用です。過払い金を専門に扱っている事務所では、ほぼ全てで無料です。

相談が有料となる事務所では、一般的な法律相談料が根拠です。そのため、30分5000円程度の相談料が発生するケースもあります。

よって、相談料の相場は、無料～5000円です。

依頼を受けて事件に着手することで発生する手数料を、着手金と言います。着手金は、発生する事務所とそうでない事務所に分けられます。

また、着手金が発生する場合には、その支払いが前払いと後払いの事務所に分かれます。

着手金の相場は、無料～1社5万円程度です。

過払い金請求を行う際の、1社あたり○○万円という手数料です。基本報酬がある事務所・ない事務所は、50：50ほどの割合です。

完済している場合には基本報酬は発生しない。しかし、返済中の過払い金請求では、基本報酬が発生するというパターンもあります。

1社あたり1万円～5万円が、基本報酬の相場です。

過払い金が戻ってきた場合に発生する、固定での成功報酬です。発生する事務所と発生しない事務所があります。

・基本報酬か解決報酬金のいずれかを計上するケース
・両方ともに計上されるケース
・両方ともに計上されないケース
この3パターンがあると思ってよいでしょう。

解決報酬金の相場は、1社あたり無料～5万円が相場です。

戻ってきた過払い金の金額で決まる報酬です。「戻ってきた過払い金の○○％」と表記されているもので、この成功報酬はどこの事務所に依頼しても発生します。

過払い金請求が本格化された2007年ごろは、成功報酬20％が普通でした。そこから16年が経過した2023年現在は、安い15％、普通18％、高い20％が相場です。

これはあくまで、示談（裁判なし）の場合で、裁判を行うと、別途裁判手数料が発生するので注意しましょう。（示談でも裁判でも成功報酬が変わらないという事務所もあります）

よって、成功報酬は戻ってきた過払い金の15％～20％が相場です。

「過払い金が発生し借金が減った」、この場合に減った金額に応じて発生する費用を、減額報酬と言います。

減額報酬は、発生する事務所とそうでない事務所があります。弁護士事務所で発生する傾向が多く、平均は「減った借金×10％」ほどです。

減額報酬は、以下の内容でも発生するか？しないかが変わります。
・借金額を上回る過払い金の発生があった（過払い金請求扱い）
・過払い金によって借金が減少したに過ぎない（債務整理扱い）

減額した借金の10％が、減額報酬の相場です。

過払い金請求を、裁判で行う場合の費用です。

過払い金請求を裁判で行う場合、通常の成功報酬に＋5％が加算されます。成功報酬が15％と安いものの、裁判費用は成功報酬＋10％という事務所もあります。

その他、裁判所に裁判を訴えるには、収入印紙代・郵便切手代（予納郵券）・被告の登記簿謄本を用意しなければなりません。

こうした、実費代も加算されます。

取引履歴の取寄せ費用や、過払い金の計算費用、和解書作成費用、出張面談用の費用など、①～⑦に含まれない費用のことです。

「取引履歴の取寄せに1通5000円」
「過払い金を計算するのに1回1万円」
「過払い金の和解書作成に1通1万円」
など、各手続きで別費用が設定されている事務所もあります。