クレディセゾンの過払い金（2024年）

対応スピード・返金額の共に、良いと言えます。

裁判をしなくても、80％～100％の金額の返還が見込めます。

しかし、ここ4、5年ほどは、分断による時効を、徹底的に争ってくるケースも増えました。

しかし、争点がある場合でも、一方的な主張をするわけでもなく柔軟に応じてもらえます。

例えば、争点がなければ80万円の返還を、「争点があるので60万円の返還で…」など、争うよりは妥協点を探す傾向です。

発生した過払い金の80％～100％の返還を受けることが可能です。

返還は、和解から1～3ヶ月後が目安です。

裁判の場合には、利息も含めた過払い金の請求を行っていきます。

利息が多く発生している、争点がある（過払い金の発生に争いがある）場合が、裁判を検討するケースです。

裁判には、訴訟提起から終了まで4ヶ月～半年ほどの期間がかかります。

また、過払い金の入金を待つ期間で1、2ヶ月必要になる目安です。

「過払い金を請求して、今の支払いは続ける」
「買物でカードを使いながら過払い金を請求」
残念ながら、このようなことはできません。

過払い金を請求したらそのカードは失効しますので、以後利用できなくなります。

なお、別のセゾンカードを、新たに発行してもらえるケースはあります。

セゾンでは平成3年5月11日以降、UCでは平成6年以降の取引履歴しか残っていません。

それ以前から、セゾンを利用していても、全額の過払い金が請求できない場合もあります。

推定計算で、それ以前の過払い金を取戻せるケースもありますが、いずれにしろ通常よりは返還までに時間がかかる傾向にあります。

ショッピング（買物）でセゾンカードを利用していると、ショッピングの支払残と過払い金が相殺されます。

そして、過払い金より買物の支払残が多いと、ブラックリストになるので注意が必要です。

ブラックリストを100％避けて過払い金請求を行うなら、キャッシング・ショッピングをともに完済してからにしましょう。

例えば、クレディセゾンが発行するＡ・Ｂ・Ｃと3枚のカードを持っている場合。

「Ａ・Bのカードに過払い金請求。Ｃカードは利用を継続する」ということはできません。

セゾンが発行元になっているカードは、全て過払い金請求の対象となります。

この際に、3枚の過払い金よりも、3枚の支払い残のほうが多いと、ブラックになるので注意しましょう。

同じセゾン関連のセゾンファンデックスやセブンＣＳカードには、クレディセゾンの過払い金請求の影響は及びません。

つまり、この両者のカードを返済していても、クレディセゾン発行のカードを完済していれば、ブラックリストの影響はありません。

横浜市出身。司法書士・行政書士15年目。過払い金請求や債務整理が専門分野。

・司法書士（神奈川県会2376号）
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