過払い金で借金を減らす方法

過払い金が戻ってくると、返済中の借金を減らせます。

借金を超える過払い金があれば、もう支払う必要はなく完済できます。

払いすぎたお金（過払い金）と、今ある借金を相殺するためです。

過払い金で借金を減額できた3つの事例を確認してみましょう。

１つ目は、返済中に過払い金請求を行って、借金が0になったパターンです。

20年近くキャッシングを返済していると、返済中の借金が0になる確率は95％以上です。
（当センターの統計）

下記の事例では、4社にあった返済が全て無くなり、さらにお金が戻ってきました。

Ｋさんは、2000年頃にプロミスのカードを作成。その後、アコム・レイク・アイフルと消費者金融のカードを次々に利用。

15年近く借りては返してを繰り返し、最後の5年は返済のみだったようです。

全てのカードから過払い金が発生。借金は0になり、4社合計250万円ほどの過払い金が戻ってきました。

①プロミス（約78万円の借金は０に。さらに過払い金が108万円発生）

②アコム（約87万円の借金は0に。さらに過払い金が71万円発生）

③レイク（約38万円の借金が0に。さらに過払い金が51万円発生）

④アイフル（約20万円の借金が0に。さらに過払い金が14万円発生）

２つ目は、過去に完済しているカードに過払い金が発生している事例です。

「完済したアコムの過払い金を、返済中の楽天カードの支払いに充てる」といった方法をとりました。

要は、他社の過払い金で、他社の借金を返済するというパターンです。

Ｏさんは、平成10年頃にアコムのカードを作成。その後、プロミス・エポスカードを作り、交際費などに使用していました。

９年前に家族にばれてしまい、一括返済をしました。しかし、再び5年前から他社のカードを使用。結果、200万円近くの借金を抱えている状況でした。

9年前に一括返済したカードへ過払い金請求を行い、200万円の借金を減額させました。

①アコム（74万円）
②プロミス（52万円）
③エポス（28万円）

合計で、154万円の過払い金返還。

３つ目は、おまとめローンで完済したカードに、過払い金請求を行ったケースです。

おまとめローンを行っても、過払い金の清算はしてくれません。おまとめ先は、過払い金を加味せずに、他社の借金を完済させています。

この未清算になっている過払い金を請求して、おまとめした借金を減らす作戦です。

Ｈさんは、平成13年頃にアコムのカードを作成。その後、同じ系列のニコス・ＵＦＪカードを使用していました。

金利を安くしようと思い、スター銀行のおまとめローンで300万円をまとめました。しかし、3年支払いを続けても、元金が半分も減っていない状況。

「完済したアコム・ニコスに、過払い請求を行ってもブラックになりません。ここの過払い金をスター銀行の返済に充てましょう」

こうしたアドバイスを行い、過払い金請求を進めました。

①アコム（129万円）
②三菱ＵＦＪニコス（89万円）
③三菱東京ＵＦＪカード（過払い金なし）

合計で218万円の過払い金

アコム・ニコスから218万円近くの過払い金が返還。スター銀行の300万円の返済に充て、借金を大きく減らすことができました。

「おまとめを組んでもだめだった。先に過払い金の相談をしていればよかった」とＨさんはおっしゃっていました。